中央分水嶺
高島トレイル
日本共産党 高島市会議員
森脇 徹
中央分水嶺高島トレイル
県境を分水嶺とする都道府県が多くのある中、100kmもの分水嶺を踏破できる県境は少ない。
わが高島市は滋賀県北西に位置し、福井県と京都府を境とします。5町一村が 2005年に合併。住民自治の多くの課題を抱える一方、山を愛する市民団体と行政、観光団体の合併をチャンスに粋な挑戦が始まりました。
5町1村にはバラバラの分水嶺がありましたが、これを統一した100kmもの遠大な分水嶺につなごう、というものです。
マキノの愛発越(あらちごえ)から今津の山を経て、朽木の三国岳へ至る 80kmにおよぶ山道は、福井県若狭町を県境にする三重嶽(974.1m)を最高峰に800m以上が 12嶺あります。日本海と太平洋側を区切る中央分水嶺の中央部にあって、琵琶湖をヘソにした東西南北の気候や植生を楽しめる壮大な縦走コースです。
マキノ、朽木、今津などを登山口にしても挑戦でき、コースを歩けば、右に琵琶湖、左に若狭湾、遠大な景色が分水嶺であることを教えてくれます。
私は「今津山上会」という分水嶺今津区間を整備した一員。
古きは、若狭から今津酒波寺を結ぶ山越え古道がありました。25年前に会の創始者有志がブッシュとクマザサに悩まされながら、見事なシャクナゲ群生に歓声を上げ、大人3人が手を広げても届かないブナ原生林の分水嶺を10数年かけて整備しました。 (今津山上会 会員募集の記事参照)
マキノでも愛好家が分水嶺整備、朽木も「山友会」が若狭から県境越え鯖街道の復活など住民団体が活動、清掃や落石防止など地道な登山道活動を続けていました。
町村合併で、これらの山岳団体が自主交流する中、議会でも、日本共産党高島市議団は山道整備の助成継続をたびたび取り上げ市政にも積極的に対応、山岳団体と連携して本格的な分水嶺貫通を目指した結果、今では北近畿のみならず、南近畿、中部地域の山岳愛好家に四季折々「中央分水嶺高島トレイル」として親しまれ、年間5万人以上が訪れています。