六 甲 山
基準点コード TR15235122101
点名 六甲山
種別等級 一等三角点
緯度 34°46′40.815
経度 135°15′49.4669
標高 931.25 m
所在地 兵庫県神戸市北区大字有馬字六甲山1913-2番地
六甲山は私の山の原点
◆ 交通 阪急電車 武庫之荘(08:16)→芦屋川(08:30)
◆ 歩く距離 約 17.3 km 累計標高差 約 1300 m
■ 芦屋川登山口 30m(08:30)→高座の滝 230m(09:15/25)→雨ヶ峠 610m(11:35)→七曲入り口河原(昼食12:00/30)→一軒茶屋(13:10/25)→六甲山頂 931m一等三角点(13:30/40)→西おたふく山 860m(14:10)→打越峠 435m(16:00)→岡本駅 32m(17:05)
■ 岡本駅(17:07)→武庫之荘(17:27)
若い時、神戸の加納町に5年ほど住んでいたことがある。
加納町は神戸の中心、三宮から山手に15分ほど歩いた所であるが当時は静かな山手の住宅地であった。道にはチンチン市電が走っていた頃のことである。
家から山に向かうには今はJR新神戸駅の高架下をくぐりぬけ山に入るが、そのころは新幹線など無くて山手に少し歩けば、六甲のふもと布引筋の山道である。
雌滝、雄滝の布引の滝を眺め、
展望台から布引貯水池までの往復約1時間、毎朝登山を2年ほど続けた。
毎朝6時前に起きて朝食の前に良く通った。
終点にもみじ茶屋があり、そこに毎日ハイキングの記帳ノートが置いてあり記名回数の増えるのも一つの楽しみであった。
私はランニングは不得手であったので走らなかったが、走っている人も何人か見かけたものだった。
六甲の麓には毎日ハイキングの道筋がいくつかあり、布引と同じように須磨、高取、再度筋などである。神戸はよき町、南は海そして北に六甲連山がある。
その後東灘に移ったり、今も尼崎に住み、六甲とは離れて住んだことが無い。
子供が小さいころ連れて歩いたのも六甲山だった。私にとって山は六甲であり、我が家の二階の窓からは六甲が望める。
2月のある朝、薄っすらと雪を冠った六甲を見て、夕べは冷えたなあとよけい感じることもしばしばだった。
さて、中秋の名月を過ぎても今年は暑い、今日の気温は31℃まで上がった。
阪急電車の芦屋川駅8時30分集合、私の友人と私は兵庫のある山岳会トレーニング山行にオブザーバーで参加させてもらったのだ。最近は六甲にご無沙汰で今春以来のことだ。
山岳会山行は六甲山一等三角点のある931mピークまで登り、西おたふく山横を通り岡本へ下山の予定だが私たちはどこまでついて行けるか判らない。しんどくなったら帰ろうと決めて出発する。
ベンツなどの車が走る芦屋の高級住宅街を通る時いつもどんな人が住んでいるのかなと思う。40分くらいで最初の休憩地、高座の滝がお決まり。いつ来てもチョロチョロとしか流れない滝である。
高座の滝
ここからロッククライミングの発祥の地、ロックガーデンに入る。
今はなんでもない岩登りだが最初に登った時は19歳だったがスリル満点だったと記憶している。注意して登れば危険はないし面白いクライミングができる。
ここを通過したら関電の高圧伝送鉄塔に着き、二回目の休憩所だ。あと一登りで大岩のピーク風吹岩に着く。暑くて暑くて汗が顔に背中に流れている。
風吹岩の上に立ち、眼下に海を見ながら涼しい風に当たる。
ゲンノショウコ
まだ行けそうだ!!
さあ行こうと山岳会パーティの最後尾につき出発。
次の関門は雨ヶ峠への急登、これもあえぎあえぎこなす。もう3時間以上歩いている、そろそろお腹も減ってきている。「七曲り」という有名な最後の急斜面をジグザグに登る手前で昼食休憩となった。
30分のお食事タイムで気力を持ち直し、もうここまできたらここで引き返す手も無いのだ。
一等三角点
山頂まであと5分の所が一軒茶屋、ここの掻き氷を楽しみに来たのに「休憩10分だけ、氷の注文禁止」とリーダーの命令が出る。
茶屋の横には六甲ドライブウエーが通じており連休なので車が多く行き交っている。三角点へはもうすぐなのに友は疲れて登れない、分岐で待っている。
一等三角点にタッチして5分ほど山頂で周りを見渡す。夜だったら1千万ドルの夜景が見えるのだよ。
さあ降りよう、水も無くなりザックも軽い。
西おたふく山の山頂付近にはブナの木が植林され「ブナの小路」と名付けられ遊歩道が巡らされとても感じが良い所だ。また登山者も少なく静かな六甲歩きのできるスポットでもある。
住吉川に下り右岸道をしばらく行き、左岸道に渡りこのまま御影に下るのかと思いきや、打越峠を越えて岡本へ帰るという。
わあ、また登りかと!!
下りは登りより少しは楽なので話しながら歩いていたが、峠に向かって歩くときは私たちだけならず、皆さん黙々と行進しているみたいな。
岡本駅近くの解散場所、
八幡神社に着くころは足の筋肉が引きつっていた。
六甲山 25日間も遭難して 帰る人もあり