広 戸 仙
ひろどせん
岡山、美作(勝北町)の名山
(標高 1,115 m)
岡山三名峰―那岐山、滝山、広戸仙の三座が津山東部から北に望める。
この三座縦走は健脚向きの人気コースである。
勝北町のホームページに「勝北の最高の眺めを体験してみませんか。
広戸仙(爪ケ城)の登山は、ウッドパーク声ケ乢から頂上までの、往復約4時間の登山道です。
3年前、広戸仙北側の中腹をぐるっと廻る全長約6kmの「ふるさとコース」(ひめの滝、広戸仙大滝、黒媛の滝、シャクナゲの滝、せせらぎの滝、布引の滝、静かの滝の滝を巡る)を新設しました。
また「峠の茶屋」では杜仲茶等の無料サービスが(土日のみ)あります。
広戸仙はドウダンツツジ(ベニ、シロ)の名所です。全長12km7時間」と紹介されている。
このページを見て楽しそうな山だと思いでかけた。
津山市HPよりDLのルート図
声ヶ乢登山口09:05~第1展望所09:50/10:00~第3展望所(爪ケ城跡)10:55/11:05~山頂11:15/25~あがけ峠ふるさとコース入り口(昼食)12:15/13:20~第2展望所16:45/17:05~登山口17:45
昨日の大雨は朝方に止んだが山は層雲に覆われている。
展望所に着くころはむし暑さのため全身が汗まみれであるし、乳白色の雲がたなびき展望はほとんどないがそよ風が気持ちよく救われる。
登山口に熊とまむしに注意の表示があったがまむしに遭った最初は岩場展望所と云う所の岩の上だつた。
岩に登って切れかけた雲のかなたに展望を楽しんでいた時のことで、ふと足元を見ると体長1m近い大まむしがとぐろを巻いている。
ここからあがけ峠までの縦走路で10匹くらいのまむしに悩まされることになる。まむしだけでなく他のへびも3度見る。
熊に遭えなかったのは残念だったのか、幸運だったのか。
山頂付近にはドウダンツツジの群生があり5月下旬ころはいいだろうなぁと頭に描いてみる。
道脇にはツルニンジンのつぼみ、ホトトギス、ベニバナボロギクのつぼみ、フシグロセンノウなどがあちこちに咲いている。
勝北町の職員さん達で持ち上がったといわれる太い立派なクサリが岩場の急斜面に設置されていたが山登り初心者には大助かりだろう。
あがけ峠のふるさとコース入り口で昼食のため大休止を取ったのち、滝を巡るコースを行く。
一部であるがブナの林が残り気持ちよい山道がつづくので新緑から紅葉、また積雪期にもすばらしいと思う。
ところが滝を巡るために作られたコースなので峠から250mくらいも下り、また登り返さねばならないのでハードなコースだから気軽にこのコースに入れば苦闘をしいられる。
急斜面に細い道、クサリに岩登り、大木が倒れていても乗り越える、沢を渡り倒木をくぐる、などなど一級品の道である。
このコース、勝北町の案内に7時間とあるが私のノロノロ山行は8時間40分だつた。
美作三湯の一つ「湯郷温泉」は登山口から近い。
湯郷温泉はその昔、円仁法師がこの地にて鷺が足の傷を癒すのを見て発見したと言われる別名「鷺の湯」として有名。
山行の帰りにこの日帰り温泉(湯郷鷺温泉館)に入浴、しあわせだぁ!!
「夏の終わりは子育てのまむし、熊に注意、広戸仙」
自分自身のことをよく反省してみて、なにも後ろめたいところがなければ、心は本当に安らかだよね。あれこれ心配したりびくついたりする種がなんにもないんだもの。