擬宝珠山
ぎ ぼ し や ま
(標高 1,110 m)
大山隠岐(だいせんおき)国立公園の中にあり大山と蒜山の中間に位置する。
休暇村大山鏡ヶ成へ避暑に行ったついでに登る。
西側に烏ヶ山の鋭鋒、北に象の形をした象山、東にこの擬宝珠山に囲まれた平地を鏡に見立て鏡ヶ成と呼ばれる。
休暇村は標高920mだから夏は涼しい避暑地、冬はスキーもできるリゾートでオートキャンプ場もあり訪れる人が多い。
昨年秋、紅葉シーズンに訪ねた時は象山に登ったので今回は擬宝珠山に登る。どちらも標高差600mくらいなので1時間から1時間半もあれば手軽に完備された遊歩道を周遊できる。
都会では熱帯夜で寝苦しいころ、夜18度くらいまで気温が下がる鏡ヶ成は極楽だ。窓を開けておれば寒さを感じる。朝、まだ日の出前の4時ころからホトトギスが“テッペンカケタカ”と騒がしく、この鳴き声に目覚める。
6時過ぎ身支度を整え出かける。
木にカケスが2羽とまっており、その美しく精悍な姿をカメラにとどめようとすれば、危険を察知してか左右に飛び去った。
ロッジの前にある湿地にはノハナショウブが青紫の花を風に揺らしている。
足元に咲くヤマアジサイやトラノオ、ノアザミ、ヤマジノホトトギスの花をデジカメで写しながら歩けばミズナラやブナの林に入り、ジグザグに遊歩道はつづく。40分ほどで山頂に着く。
低い雲はまだ晴れ上がらず残念な展望だが、涼しい風が一汗かいた体を冷やしてくれる。
鋭鋒の烏ヶ山 岩崩壊で登山禁止 いつ解除