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奥津富士(湯岳)

(ゆだけ)標高 1,057.8 m


2005年04月10日(日)
 くもり 山頂 13℃ 寒い

奥津三山

 「泉山」、「花知ヶ山」と「湯岳」を地元では「奥津三山」と呼んでいる。湯岳は「奥津富士」の愛称で呼ばれ、この地の名峰の一つである。

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春かすみに堂々と聳える奥津富士(下斎原より)

アクセス : 中国道院庄IC ~ 国道179 ~ 県道116 ~ 泉源 ~ 六ツ合牧場登山口

  泉源へ向けて車を走らせているとフキノトウを採っているおばさん二人、「森林公園に行かれますか?」と問われたので「湯岳に登ります」と答えると「牧場への道は除雪していないので通れませんよ」とのこと。
(泉源より奥に在る森林公園への県道116号は除雪している)泉源に車を止め、牧場まで30分歩こうかと一瞬考えながら車を進める。泉源より3kmくらい手前の方から牧場へつづく林道入り口は去年の台風で崩れた道の工事のため除雪できている。こちらから行けるところまで行こうと進入した。幸いなことに1km手前まで走ることができた。

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行程 :
登山口(09:00)~牧場トップ(09:10)~1のピーク(09:45)~山頂三等三角点(10:05)~(10:30)沢の残雪上へ(11:00)~登山口(11:40)・・・・(11:50) 雪止まり

″雪止まり ″

 ここで ″雪止まり″と ″行き止まり″にかけたシャレを言う。積まれた大量の雪は除けられない、牧場まであと少し、ここで駐車する。

登山口である六ツ合牧場(林道六ツ合線の最高地点)は標高が770m、ここを基点に登れば山頂まで標高差270mくらい。かっての牧場はもう今は廃業と見えて、作業小屋も朽ち果てて痛々しい。



 林道から東に3つのピークが見える。目指す富士は他のピークに比して低く見えるが一番右の頂である。

牧場にはもう残雪は無く、フキノトウなどが出始めていた。テンプラを揚げながら塩だけでいただくのが一番ですが、フキ味噌もいける。フキ味噌はミリンか蜂蜜で味付けした味噌を鍋で煮て、その中に刻んだフキを生のまま入れ煮詰めるのが、香りよいフキ味噌つくりのコツらしい。

フキノトウ

 天気予報によると今日は昼から雨模様とのことである。去年も4月下旬に登りに来たのだが、冷たい風雨で断念していたので、ついていないなあとの思いがする。道標も登山道も無いところを、雨に打たれて藪の中を登るのもまた良きかなとの思いも無いでは無いのだが。「あと3時間、雨よ降らないで」と念じつつ、背より高い笹を両手でかき分け進む。

根曲がり竹

1のピークより山頂を見る

 稜線へ出てホッとする。日陰には雪が残り、特に北斜面には全面に雪が残る。尾根の雪上が歩きやすいが北側は急傾斜の斜面なので滑ればどこまでも落ち込みそうだ。雪の消えた南側を歩く。風が強くて寒いうえ、低い雲が全天を覆い今にも降り出しそうな雲行きにも心配しながら歩く。

 この時期、心配はもう一つ、花粉症。目がかゆいなぁ!!

三等三角点

 牧場をスタートして約1時間、山頂には雪の中から三角点が顔を出していた。 南東に「泉山」が望めた。東に「花知ヶ山」が見えるはずだが木がじゃまして展望できず。天気に恵まれれば「蒜山や大山」まで見えるとのことだが今日は全く不可能。

 雨はどこへ行ったのだろうか、薄日が差している。ルンルン 風は冷たく、ウインドブレーカーをはおり一休み。ウグイスがさえずり、カケスが一声、二声、ギャギャと鳴く。


下山は

 登りは町界尾根を直登したが、下りは尾根から残雪の小さな沢状の所を歩く。(地図⑦地点)雪と木々が作る美しい模様を楽しみながらサクサクと、またズボッ、ズボッと雪を踏み抜きながら下る。

残雪がつくる模様

 残雪がもう少し多く残る頃がこの山のベストシーズンですね。日曜日でも誰一人にも会わない静かな山でした。


コブシの花
ふもとではコブシの花が満開です

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