吉 田 富 士
よしだふじ
標高 146 m
小豆島オートビレッジYOSHIDA
グランウンドより望む吉田富士
23日の小豆島オリーブマラソン全国大会に参加される仲間の皆さんと、前日の22日朝一番(7時15分)姫路港を出港するの関西急行フェリー(四国フェリー)に乗船した。
神社下の路側に駐車させていただき、ザックを肩に取り付き点まで標高差約200mを登らねばならない。
幸い昨日の大雨も上がり、いまは薄日も差す曇り空であるが気温高く蒸し暑い。大汗をかいて取り付き点に着く。
赤いクラックは2度目なのであるが、最近はご無沙汰している登攀なので少しは心配があった。
見上げる岩は直立して手ごわそう。
MMさんリード、中に私が入り、RRさんがつづく3人パーティで攀じる。
計4ピッチ約120mあり、斜攀、人工(アブミ)登攀、トラバースに凹角やスラブフェースと多彩なコースなので、苦しい反面攀じり甲斐がある。
拇指嶽は海に面しており景色は抜群だし、眼下は青葉、また爽やかな風が心地よい。ホトトギスやウグイスが鳴く声を聞きつつ、難しい岩に震えたが楽しいクライミングとなった。
上部にて喜ぶ仲間たち
拇指嶽(おやゆびだけ)
私は一番上(横縞のシャツ)ピンク色のアブミに乗っかっています
昨夜は坂手港のマラソン参加者のテント場で泊まる。
海と反対側に屹立した岩山が見える。何と言う山かと問えば「洞雲山」とのこと。昨日、登った方が「すごくいい所だから登って来たら」とのお奨め。
吉田富士に向かう前に登ることにした。
麓から歩けば往復90分とのことなので時間節約のため山頂直下にある毘沙門天の駐車場まで車で上がる。
「小豆島霊場八十八箇所巡り」があり洞雲山毘沙門天はその一番札所とのこと。お参りを済ませ、山頂への道を探す。道は本堂より少し手前にあった。
岩頭へぐるりと回るように道が付いていた。山頂は360度のパノラマが見渡す限り広がる。昨夜泊まった色とりどりのテントも眼下に手に取るように見える。
ついでといってはなんだが、二番札所の「碁石山」もすぐ隣なので洞雲山山頂より毘沙門天へいったん下り登りかえす。洞雲山より碁石山へは尾根続きなので下らなくともたどることができるが一時間以上かかるそうだ。
福田港から自動車5分で天然温泉のあるオートキャンプ場-小豆島オートビレッジYOSHIDAに着く。ゲートボール場では20人くらいの方が楽しんでおられたが、このグランドを見下ろすようにこじんまりした富士があり、その均整の取れた山容姿は正に富士そのものである。
管理事務所前に道案内があったので参考にできる
グランドの東側をグランドに沿って北へ進めば登山道入口と書かれたきれいな道標が立つ。
細い流れを見ながら行くと黒と黄色のスズメバチが道の上を飛び回っている。飛び去るのをしばらく待つも退かないので、危ないのを覚悟ですきを見て走り抜ける。
流れに石橋がかかる。
麓は雑木林が緑のトンネルをつくり、すがすがしい山歩きができる。
堰堤
登山道の道標が完備されておりだれでも迷わずに歩くことができる。
さっき管理事務所横の神社周りにある大きな木のあたりから甲高いドラミングが響いていたが、今もすぐ横でゲラが木をつついている。アカゲラかアオゲラか?
この時季、ホトトギスがにぎやかですね。
分岐
分岐のコルまで10分くらいで着く。
右へ行けば吉田山、左へ吉田富士に分かれる。吉田山からは対岸に淡路島、大鳴門橋がはっきりと見えるそうだが、今日は春霞みで見えそうも無く吉田山へは立ち寄らなかった。
分岐から7分くらいで山頂だ
山頂にて
コルからは岩場や傾斜の急な個所があるので注意。でも山登りに慣れていない人の為にロープが何箇所かたらされている。
できれば、
このロープは握らずに手で岩をつかみ、足を岩に乗せて登る練習をしてほしいと思う。
一艘のクルーザーが白波を立てて海面を疾走する。操縦中の彼も爽快だろうが、見下ろす私の気分も爽やか。 オートキャンプ場やゲートボール中の人達が箱庭の様。
吉田山の反対側に、巨大な岩を幾つも幾つも垂直に積み木のように積み上げた様に見える「千畳ヶ岳」が勇ましい。
山頂の気温は24℃だった。
山頂から西へ岩場を30mくらい下がれば千畳ヶ岳と登山口への分岐点でここにも道標が立てててある。
千畳ケ岳まで登り、そこから管理事務所の裏の方へ下ることもできる
(この道は熟練者向き)。
13:15発のフェリーに乗る予定のため相当な時間も必要なこのコースは次回に残し、今回は残念ながらパスし登山口へ向かった。
吉田ダムから望む吉田富士と千畳ヶ岳
トビが舞い、ウグイスも恋の季節だろうか鳴いている。
遠くから"キョキョキョ・・・"と鳴くのはキジ?
吉田のロック
単独クライミング