羽床富士(堤山)
はゆかふじ(つつまやま)
標高 201 m
讃岐七富士のひとつ羽床富士を訪ねる。
前日は牟礼町と庵治町の町境界に聳える有名な五剣山(現在は霊地のため入山禁止)の八栗寺(四国霊場第85番札所)に参拝後、庵治町の庵治温泉観光ホテルに泊まる。
ホテルから羽床へは車で約1時間あまりかかる。
国道32号線バイパスの新羽床口信号を左折し、琴電の線路を高架で渡りすぐの交差点を右折して突き当りを左折する。
100mほどで道の右に雑貨屋さんがある。
この雑貨屋さんと隣の家の間の道を山へ向かえば登山口である。
羽床小学校校庭より見る富士
(春には校庭の桜が富士を彩る)
琴電はゆか駅から望む羽床富士
(水稲と富士は日本の象徴)
雑貨屋さん前の電柱にある表示
羽床小児童の作った登山口標識
登山道入口の標識に導かれ舗装道路を富士に向かって進む。道は散在する民家の横をまわり5分ほどで山すその村の墓地にでる。
羽床小学校児童達の作った登山口標識には頂上には「サクラが3本あります」とか山に育つ樹木の「名前」が記されている。
墓地の左横を山へ
墓地と左側が竹林の道を歩き始めると、むし暑い!! 吹き出す汗は背中、顔をとわず全身を流れ、腕には玉となっている。やぶ蚊がブンブンと手にも顔にもまとわりついてうっとうしい限りである。たえず手を動かし蚊を追っ払うのだが、少しの間でも動かさないと蚊がとまりチクリとかみつく。
イタァーイ
先の台風10号の大雨で倒れた竹も木もそのままで道をふさぐ。10分くらいで山頂にまつられた堤山神社の木の鳥居に着く。最近建て替えられたようで木が新しい。
堤山神社の鳥居
山道はほとんど赤土(青い苔が貼り付いている)で占められ、歩きやすくするため階段状にカッティングしてあるがぬるぬるで滑りそうだ。また傾斜の強いところは細い丸太で階段を作ってある。登山道はお社の参道であり神社を守る地元の人たちが道を整備しているのだろう。
「お正月にはきれいに草刈をします」と雑貨屋のおばさん。
「羽床小学校の児童達もクラブ活動で山に登ります」とも。
お社
三等三角点(お社のすぐ西側)
国土地理院の三等三角点が熊笹の中にそっと置かれている。
山頂のサクラの樹(30本はある)
児童の書いた標識にはサクラが3本とあるが、大小あわせて30本くらいは植えられている。先生方も3本と書いてあると言われて、笑っておられた。
子供にとっては3本でも30本でも同じ感覚なのだろう。
子供達が毎日校庭の前方に眺める堤山に自分の足で登ったり、栗やどんぐりを拾う。自然に親しみ、美しい里山を愛すること、なんとすばらしいことか。
行程:
登山口10:55~墓地11:00~鳥居11:05~山頂11:15/20~登山口11:35