Home|日本の富士|関西の富士|関東の富士|東北の富士|北海道の富士|このページ
富士山展望の旅
眺めるもよし、
登るもよし、
富士に優る山はなし
1月28日~1月30日
富士は見えなかったか
私の妻は、東海道線の列車の車窓からも、箱根からも、さらに富士五湖をめぐる旅行ですら富士は見えなかったと言う。そういう訳で富士を見たいと言う気持ちが強くありました。
私も同じようなもので富士は中々全容を見せてくれないので、富士に登り富士のホンの一部に触れてはいるが写真に見るような素晴らしい光景はお目にかかった事が無い。
旅を愛し、写真をも趣味としている親しい友人Gさん夫妻と私も妻を伴い、四人でマイカーによる富士展望という一つの目的の旅をしました。
東名SAにて
いつが富士展望の最適月なのか?
富士山は一年の内でどの季節が良く見えるかというデータを調べると、1月で28日間、次に2月で27日間だそうです。6月などたった7日間くらいです。6月に富士を見に行ったってよほど運が良くなくては見えないのが当たりまえということがデータから読み取れる。
そこで展望の旅は、確率的に見て富士展望の最適な時期である一月末と決めて、寒い中でかけました。
早朝の出発
名神高速道路の朝の渋滞を避けるためと、400kmの行程を考え朝6時に出発したのだが、私の自宅までマイカーで迎えに来ていただいたGさんご夫妻は3時起床とのことで、ごくろうをおかけしてしまった。そのうえ、この旅のあいだほとんど運転していただき、感謝感謝であった。
最初に見えた地点は浜名湖
雲一つ見当たらない冬日にめぐまれ、名神・東名を時速100kmで走行。浜名湖SAで休憩してサービスエリアを出る時、前方左手の山並みの彼方に真っ白な山のいただきが見えるではないか。富士だろう!とワイワイ。
東へ東へ高速道路を進むにつれ、その雪を戴いた白い山塊は、近くの山々に見え隠れしながら、だんだんと大きさを増し富士特有の姿になる。
日本平へ
静岡ICで降り、市街地を走りながら右手前方に富士山を見る。写真を見ている様な感じで、立体感が無い。
私たち4人は富士に逢えて感激しているが、毎日毎日、身近に接しているこの辺の人々は富士が目の前にあっても富士など見ていないのかも知れない。
冬の日本平は観光客もまばらであった。展望台に登り駿河湾の向こうにみた富士は、7合目付近の右横に少し淡い雲がだだよい青空に浮かんでいる。
三保の松原
羽衣伝説で有名すぎる所である。三十数年前に一度訪れた所であるが、その時は富士がどうのという興味も無かったので、その時富士を見たかどうかは記憶に無い。 今日は違う、思いっきり富士山を目に焼き付ける。
千本松原(沼津)
富士が展望できる人気のスポットの一つ。素晴らしい松原が延々と伸びておりその背後に聳える富士、この浜での海水浴もしてみたーいと思った。
伊東温泉(伊豆)
今日の宿は伊東温泉なので伊豆スカイラインからの富士も楽しみにしていたが、積雪のため通行止めで地道を走る。
温泉とビールと魚料理で明日の富士パート2を楽しみに、また今日一日を回想している内に夢枕。
芦ノ湖
残雪の箱根峠から芦ノ湖
今日も朝から絶好の天気になった。伊東からまっすぐ北上し、箱根へ向かう。道路脇には雪が残っているが、幸い路面は乾いて凍結していない。
十国峠駐車場は観光バスなど多い。ケーブルカーで展望台へ行けば、もう目の真ん前に富士がデーンと左右に裾野を広げ、左の愛鷹山との間には南アルプスの白く冠雪した塩見岳が遠望される。
乙女峠にて
山中湖、河口湖と西湖
今まで順光で眺めた富士も富士五湖側からは、太陽を背にした逆光の富士となる。又平らな山頂も丸みを帯びてくると共に積雪もほとんど麓まで下がって白富士となる。
精進湖と本栖湖
ぐるりと巡ると景色が変わるにつれ富士もまた、形を変え、表情を変え、いろいろな様相を見せる。
5千円札の富士は本栖湖からのものらしいが、私は隣の精進湖からの富士が好きだ。
精進湖の湖岸へ降りて、薄氷のさざなみに映る逆さ富士は印象的であった。
精進湖
朝霧高原での宿と日の出
ペンション
小さなホテルは私達だけで貸し切り。暖炉の前でのフランス料理、だんらんは大切な思い出となった。
翌朝、富士のテッペンからの来迎を見に出かけた。
吊るし雲が夜明け前から山頂に浮かび、光芒が天空に差した。
この雲は、傘雲となり富士が白いお帽子をかぶったようだ。
笠雲と太陽光線
田貫湖
白糸の滝
富士浅間神社
見事な笠雲