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都介野岳(都祁富士)

標高 631.2 m


2014年11月19日の記録はこちら

1996年12月15日
 暖かな日曜日

都祁村を訪ねた

 都祁村は、近鉄大阪線榛原駅(鶴橋から急行で約1時間)からバスで前号で紹介した額井岳(大和富士)の西麓を北へ20分くらいの所にある。車で行くなら西名阪の松原ICから天理を過ぎた「針」ICで下りる。

 針は都祁村の中心で、役場などの施設が集まっている。
大和高原は標高4ー500mくらいあり、冬は非常に寒い。
天気予報で「針では昨夜零下2度で初霜が降りました。」などとよく聞かれるように関西地方でも一番の寒い所なのです。

闘鶏国は大和のまほろば

 卑弥呼が邪馬台国を統一したころ、この村のあたり一帯の高原台地に「闘鶏国」(つげくにと読む)があった。その後卑弥呼の傘下に入る事になったそうだが、ここには縄文時代からの遺跡がある事から大和でも最も早くから人が住み着いた所らしい。

 「都祁」は呉音で「ツゲ」と読むが、漢音では「トキ」である。「トキ」は古代朝鮮語で「日の出」を意味するので闘鶏国は大和の東の日の出の国であった。

都介野岳(つげのだけ)

 奈良県大和高原の中心にある都祁村の南端部に位置する都介野岳(標高631、2m)は古来から都祁富士(つげふじ)として親しまれている。

tizu

なぜ富士と呼ばれるのか?

 日本各地にある「ふるさとの富士」はなぜ「何々富士」と呼ばれるのか深くは知らないのだが、どうも山岳信仰から来ているように思える。
日本一の信仰の山はなんといっても富士である。だから富士にあこがれ、その地方で一番高く、山容が富士に似ている山を「何々富士」と呼び崇拝して来たのだと思う。
 奈良には三輪山、二上山や大和三山がよく神々の山として知られており修験の山としては大峰山や吉野山がある。
この都祁富士は闘鶏国の神々の宿る山だったのだろうと想像します。

 今日は石仏の師匠が同行しているので、都祁村歴史探訪を兼ねてのハイキングである。バスを下りると冬枯れの田園風景が広がり豊かな山村風景だった。

都祁水分神社

 先ず最初に「都祁水分神社」へ。大和国水分四社(都祁、宇陀、吉野、葛城)の一つで古来から水の神として崇敬されており、本殿は国の重文、その前の狛犬は鎌倉期のもの。

 神社の南に池があり、池越しに見る都祁富士が美しくパチリとワンショット。

来迎寺 寺はさびれ、トイレは立派

 来迎寺の手前に休憩所”ひとやすみ”があり、トイレは入るとBGMが流れる立派なもの。

(豊かな村だ)

  行基の開創と伝える本堂は、維持が苦しいみたいで痛々しい。(寺はさびれ、トイレは立派)裏手に並ぶ五輪塔群はすごい。室町期の宝塔は国重文。国津神社を経ていよいよ目指す富士へ。

都祁富士は標高631m

 都祁富士は標高631mの円錐形をした美しい独立峰ですが、平地部の標高がすでに500mあるので登山と呼べる程の山道ではない。
ルートは一つだけで南西に少し張り出した尾根を登る。登りは少々急だが、整備された木の階段が続いている。  半分より少し登ったところに役の行者さんの像がある。ここで一休みをし、流れる汗を拭く。
ここから坂は強くなり約300段の丸太の階段が続く。
  高低差130mを20分で歩き山頂に着く。山頂には村の社が祀られている。
雑木がよく繁っていて展望はダメだがわずかに北西に村が望める。

三陵墓古墳

 西と東の二基あり東古墳は前方後円墳で39x50mの前方、72mの後円径がありこの地方での最大級の古墳です。出土品から、五世紀後半国造クラスの古墳と考えられている。
駐車場の設備があり完璧に整備されたばかりのようだった。

 あと歓楽寺の石仏などを拝んでたんぼ道を歩く。

池首池

 池首池とは何というすざましい名の池なんだろう。



いわれは知らねど、暮れゆく都祁富士の姿が池に映りしばしたたずむ。
 この「都祁の里ハイク」は子供連れ、家族連れで楽しめる8kmのハイキングコースです

 


2014年11月19日(水)
 晴れ時々くもり
 14℃ 風よわい

自宅 07:45 ~ 加島IC 08:15 ~ 西名阪松原IC 08:40 ~ 針IC 09:45  走行75km 途中、香芝と天理パーキングエリアで休憩

 特に渋滞もなく針テラスに着く。 コンビニでお昼の軽食を仕入て出発、今日の駐車場である三陵墓西古墳に10分で着く。誰もいない無料駐車場に車を停めて、さあハイキングをスタートです。

駐車場から三陵墓(西)古墳の右奥に都祁富士が見えます
(逆光で朝日がまぶしい)

三陵墓(西)古墳 
奥にちょこっと見えているのが都祁富士の山頂です

コース 距離は9kmくらい

 近鉄が作成のーてくてくマップ 奈良13 ( ここから地図を無料ダウンロード )を歩きます。

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国津神社の裏山に三角点があります。登って見ました。

 


国津神社
 本殿

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南之庄 四等三角点
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山頂に秋葉大権現の碑

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    小治田安麻呂の墓より南に二つの富士が見えました
「都祁富士と大和富士(額井岳)」

国津神社の前に立つ道標

登山口で午後一時前になつていたので、
持参の軽食で20分くらい休憩です。

 

 登山道は、針葉樹の植林地帯と落葉樹の地帯が合わさって錦の模様を作っています。
なだらかに登って行き、分岐のあたりから急な坂道になります。

 丸太で階段が作られており、谷側にはご覧のようなガードレールが付けられています。


役小角の像にお参りすればもうあとひと登りで山頂
sankaku
都介野岳 四等三角点

山頂

 

日帰り温泉

名阪国道、針インターにある「はり温泉らんど」
ーーーアルカリ性単純温泉(天然温泉)

 良質のナトリウムイオンをたくさん含んでいるのでしょうか、湯につかればすぐ、つるつるすべすべが感じられました。  800円(シルバー65歳以上は600円)

派手になった外観

 

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