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詠富士百首和歌
ふじのねは山の君にて高御座(たかみくら)
空にかけたる雪の絹がさ
(漫吟集)
契沖 けいちゅう
寛永一六-元禄一四(1640-1701)
尼崎藩士元全の子。幼くして今里の妙法寺に入り、十三歳の時に剃髪。高野山で十年ほど修行した後、大阪に帰り、生玉の曼陀羅院の住職となる。のち寺を去って放浪の旅に出、三十歳頃、和泉の名家伏屋(ふせや)家に寄食、この間和漢の典籍を読破した。四十の歳に再び大阪に戻り、今里妙法寺の住職となる。
田子の浦にうち出でて見れば
白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ
山部赤人
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