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瀬戸内海タートル
フルマラソン


登って走って満足度120%
紅葉始まる小豆島


拇岳頂上にて

拇岳頂上にて

とき: '98.11.27夜~29

ところ: 小豆島栂岳(おやゆびだけ)クライミング&タートルマラソン
参加者: 27夜発=生信Y、森本T、入沢M(安治川)、日野K、中川K
28朝発=奥野K、坂口T、佐藤M子(雑木)、中島S子

27日(金)

 勤務を終えて、会社で着替える。今回は小豆島のおやゆび岳を登ってから、恒例の土庄町のタートルマラソンを走るという計画である。姫路港までは中川は日 野さんの車に乗せていただくことになった。日野さんはマラソンは申し込んでいらっしゃらないからクライミングのみ。なお、日曜日は日野さん幹事で大阪で催 しがあるとのことで、クライミングが終わったら一人でお帰りになる予定。森本、入沢さんたちは森之宮集合で生信先生の車で姫路合流の予定。
三の宮でいっぱい飲む。天気雨。19:30頃コインロッカーから荷物を出し、交通センタービル向かいのパチンコ屋の前で日野さんの車を待つ。丁度約束の20:00日野さん到着。
雨はかなりしっぽり降る。これではおやゆび岳の岩場はドロドロに濡れてしまったか。いつだったか、右寄りのルートを登ったとき、白いシャツがドロ色に染まってどんなに洗濯して落ちなかったことを思い出す。
少々道を間違えたものの、2時間ほどで姫路港に到着。しかし、姫路飾磨港の関西急行フェリーの乗場が分からない。もうひとつ西側の埠頭だろうと考え、埠頭の根元まで引き返し、まだ仕事をしている店に入って道を問う。
携帯電話で森本さんから連絡があり、こちらが先に着かなければならないが、おろおろしている間に先を越され、遅れてしまった。
フェリー乗場の入口付近(軒下)で森本さんがガードマンと話をつけ、ここでテント設営。また親切なガードマンさんはダンマット用のダンボールをたくさん 提供してくださる。日野さんの車はここに留め置くので、ガードマンさんが駐車場を案内していただくなど世話になる。ひとしきり酒ビールをいただいて、気持 ち良く就寝。しかし、シュラフも着ずにごろ寝をしたので夜半、寒く感じた。

28日(土)

雨は上がり、うれしいかな、晴れ。7:15始発のフェリーに1番で乗船。(生信車に5人乗車) 船ではごろりとねっころがり、不足気味の睡眠を足す。
あまり寝た、という気持ちもないまま福田港に到着、2番目で下船。やや肌寒いなか、快晴の小豆島東海岸を走る。20分ほどで橘港、おやゆび岳を見上げて登れるかな? ゾクゾクッとした気持ちが走る。
生信車はXX商店(酒屋)を過ぎて50mほどのところを右折、小学校の前を経て林道を上がる。今回は、生信先生はフルマラソン1本にかけ、クライミングはパス。4人がクライミングしている間、しばらく観光といっぱい飲んで休息とのこと。
登攀は森本・入沢、日野・中川の2パーティ。山は大分と紅葉で紅い。草も紅・黄に色付く。岩場の登り口に赤ペンキで印がある。取付へ登る道みち、石に赤 い印。最近塗り付けたもののようだ。アカといえば、枯れ松に数枚張りついたヒイロタケまであり、われわれを迎えてくれる。
岩場の下を左トラバースして中央部へ。森本パーティが装備を整えており、「赤いクラック、譲ったぜ」とおっしゃる。「お互いが見える方がいいやろ」ダイレクトを登ろうかな、と思っていたけど、森本さんのアドバイスが相当と思い、ありがたく登らせていただくことにする。

赤いクラック

赤いクラックは右斜上する大きなクラック。ところどころにピンも見える。「不動岩の東壁ぐらいかな」グレードを独り言でつぶやけば、森本さんいわく、「うん、もう少し高いかな」
えっ、それは困った。果たして登れるかな、不安がよぎる。
1P=赤いクラック20m Ⅳ A0
クラックの入口までソロリソロリと登り、クラックに取り付いてフリークライム。ピンは錆付いたハーケン、あまり信用できない。斜め右へ上がっていくので体勢が苦しい。
2P=フェース20m Ⅳ
左フェースに躍り出て直上、再び右へ移り小さいテラスでビレイ。
3P=フェース・トラバース30m Ⅲ A0
登りだしが苦しいが、直上してから左ヘトラバース。森本さんが確保中のテラスの3m右の樹木でビレイ。日野さんは達者にフォローし、元気げんき。
4P=凹角からフェーストラバース Ⅳ A1
左3mトラバースしてから、凹角状をアブミで登る。2本ハーケンあるが、上のハーケンがポロッと抜けそうになる。凹角を登り、右に寄ってから左に大きくトラバース気味に登る。
5P=40mフェースからブッシュへ Ⅳ
左壁にはたくさんの人工用のピンが見えるが森本さんはピンの少ない右の壁を選ぶ。もちろん次を登るわれわれもそれにしたがう。すぐ上への2歩ほどが苦し い。そこから大ざっぱな岩を右左と選んで登るがピンが見えないので、どうしようかと思案する。しかし、注意深く探せばところどころにハーケンがあるのが分 かった。ブッシュでビレイ。
6P=20mブッシュ混じり Ⅲ
先行の森本パーティの姿を失ったので、ブッシュから頂上へ進む。森本さんたちはどうも左フェース寄りにピークを求めたようだ。

気持ちのよいクライミングができた

満足して、下で待っている生信先生に携帯電話を飛ばすが、うまく捕らえられない。ゆっくりと下山する。いつもなが ら、傾斜のきつい下山道だ。途中、小指側に寄ってしまい、慌てて左の側溝に引き返す。取り付へ降り立って、ああ、やれやれ。
赤いペンキの印の石を見ながら下降、生信先生がお待ちになっていた。どうもお待たせしました。
先生は小豆島の西岸、土庄町までドライブし、もうマラソンの受け付けを済ませて来られたよし。しばらく酒を飲んでから眠って待ったとのこと。

携帯電話をどこかで落として

それならさ わやかでよい、と思ったが、なぜか困った様子。どないしはったんやろ。実は、「日野さんから預かった携帯電話をどこかで落としてしまったんや」とのこと。
日野さん「そのうち、どこからか出てきますわ」
そこで、中川が日野さんの携帯の番号を発信してみる。うれしいかな、応答あり。「実は、携帯電話を落としたんですが」
「こちらは内海町のXX店です。農協の裏です」
ということで発見情報確認。下の酒屋へおりて、まずは命の乾杯。生信先生お一人で携帯電話の回収に走っていただく。あとの4人は缶ビール、ワンカップと飲み続け、肌寒くなった海風に吹かれながらしばらく待つ。
無事、先生がお帰りになってから、みんなが乗車し、北まわりで日野さんを福田港に見送ってから土庄町へ移動。

 16:00頃、土庄町消防署グランドに到着。既に関西汽船で到着した奥野、坂口、佐藤、中島さんたちがいらっしゃった。
 大分酔いがまわっているわれわれはテント設営し、買物をして宴会料理。だけど、どのようにして何をごちそうになったかは忘れてしまった。
 その夜はえらく寒くなったが、先生はすでにお休みになっており、車はロックされているのでシュラフは出せず、森本さんのシュラフカバーを借りて体を縮めて眠った。

29日(日)

 6:00起床。晴れ。雑炊、昨夜の残りのソバを食べ元気をつける。今日はタートルマラソン。昨日のクライミングがたたって、ふくらはぎが痛い。これでは走られへん。まあ、ゆっくりとでいいから完走をめざそう。生信先生以外はハーフマラソンだから気が楽だ。
9:30フルマラソン・スタート。10分後にハーフのスタートとなる。足が重くスピードがだせない。5kmぐらいまで森本さんを捕らえていたが、そのう ち見失ってしまった。折り返しでは、佐藤三枝子さんがえらいスピードですれちがっていくのが見えて、すごいな、と思った。
奥野さんも今年はえらく早いなと思った。やはり練習しているんやな、先般電話したとき、奥さんが「今、走りに出ています」とおっしゃっていたが、練習量が人間を強くする、ということが証明されていることを実感する。
もうあと少し。1kmのとき、足がつってしまった。しかたがないので歩く。すでにレースを終わった人が「無理せんでいいよ、次があるからね」と慰めてく れる。また、後から来るランナーの一人が「がんばれ、もう少しだ」と手を引いてくれる。しかし、こちらは歩くのが精一杯なので、「すみません、走れませ ん」と断る。
なんとかゴール、2:03ぐらい、自分の現状からして大満足です。

記録一覧

●フルマラソンの部

生信良明   4:18:27

●ハーフマラソンの部

森本孝司   1:49:52
佐藤三枝子  1:53:48
入沢正芳   1:53:50
青木美恵   1:5x:xx
中川好治   2:02:50
坂口勉    2:08:07 伴走
中島昭子   2:12:12
奥野浩一   2:30:49

帰途は生信車=森本、入沢、中川が同乗、その他の方々はバスで福田へ。福田では葺田(ふきた)八幡神社にお参りし、酒を買い、関西急行フェリーで姫路へ。
船中、由良Hさん(ぽっぽ会)、李SR(りしんりょう)さん、崎向K代(さきむかい)さんのみなさんと会い、楽しく懇談しました。彼らもおやゆび岳(ダイレクトルート)を登ったとのことです。崎向さんは鬼塚さんと救助隊でご活躍なさっています。


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