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北  岳

夏山 南アルプス 日本第二の高峰

 バカと煙は高い所が好き等と言われるが、私はバカなのか高い所をめざしている。

(昨年は日本一の「富士」に登り、今年は二番目の「北岳」に登る。)

 南アルプスの北の方に白峰三山と呼ばれる「北岳」「間の岳」「農鳥岳」が並んでおり、
いづれも3千メートルを超す高山である。
 この白峰三山を縦走しようと計画をし、山なかま数人で行く事にしていた。
ところが梅雨が思うように明けきらず日程を何度も変更したため、
結局単独での山行となった。

 大阪から7時30分の新幹線で名古屋、ここから特急で塩尻へ行く。
またまた特急「あずさ」に乗り換え甲府へ11時に着く。
駅前の「吉野屋」牛丼定食で昼食とした。

南アルプス林道

 12時のバスは平日なのに満員で、もう一台増車となった。
こわーい(道は細く一方は断崖)南アルプス林道を約二時間バスに揺られ予定どおり登山口の広河原に着く。

 野呂川の吊り橋を渡りつつ正面の北岳を眺めるも、大樺沢雪渓中部から上部は雲の中。
今日の朝は360度の展望があったと下山者から聞く。
明日はどうかなと心配しながらロッジで第一日目の夜をむかえた。

 

 ロッジの客は定員の半分くらいでゆっくりと横になれたが、熟睡はできなかった。

4時前からさわがしくて目が覚める。

今日の行程は北岳山頂を踏み直下の北岳山荘までなので時間は余裕たっぷりあるため、
5時30分にロッジを出発した。

 

大樺沢の雪渓

 大樺沢の雪渓歩きが楽しみだったが今年は例年の半分もなく期待外れであった。
雪渓を抜けてから大迫力のバットレスを右に見ながらの急登をあえぐ。

 天気は快晴で山頂までくっきりと見えたのには感動する。
バットレスをクライミング中の2人パーティが見える。
「ビレイ解除」の声も聞こえる。
 登攀の欲もわくが、とてもあのような岩は登攀できないと思う。
縦走路を歩いているだけでも息を切らしているではないかと。

 上天気はここまでで、
このあたりから太陽に熱せられた水蒸気が雲となりたちまちのうちに展望が悪くなった。
八本歯のコルに着く頃にはガスに包まれてしまった。

 私の「北岳」登山のもう一つの目的に山頂から富士山を見ることがあった。
(ふるさとの富士)


この一念が通じたのか富士の方角に雲にポッカリと穴があき「富士山」が姿を見せてくれた。
数分で雲の中に消えた。

もう一度振り返ると、また姿を見せた。


 明日の朝、雲海に浮かぶ富士の姿を連想しつつ、この時見えていた富士の写真は撮らなかった。


しかし
残念な事に今回の登山で富士が見えたのはこの二回限りであった。

 10時55分に登頂成功、広河原ロッジから山頂まで5時間30分で歩いたことになる。
山頂で一枚パチリと道標を入れて記念に写真を撮る。


どちらを向いても乳白色で何も見えない。
雲に開くかも知れない窓が開く期待をいだき30分くらい待つも、結果は失望しかなかった。

 北岳山荘は一畳に3人横になるという「すし詰め」だった。
しかも夜の衛星放送の天気予報は 「あす北岳は雨」 と言うのみ。

夜半から雨がトタン屋根を鳴らす。
風も相当吹いている様子だ。この日は低気圧(梅雨前線)停滞で台風のように風は強く雨も止まない。


 縦走は中止してもう一日山荘で宿泊した。
翌日も同じ状態で、回復の見込みも無い天気予報なので下山を決意した。
強風雨の中を慎重に慎重に登りと同じルートを下山した。

 2千メートル付近まで下ると雨風もなく山頂の状況がうそのようだった。
前方に鳳凰三山の白い山肌を見ながら、あちこちに咲く花を楽しみながら広河原に4時間で着いた。

バスの発車に1時間あったのでロッジの温泉で3日間の汗を流しさっぱりした気分で帰途についた。


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