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伊 予 富 士

標高 1,756 M


1999年08月14日(土)
  快晴 気温33℃

四国一の富士

 四国に三山ある「富士」の中でも標高が最も高いのが「伊予富士」(愛媛県西条市)である。
(標高は1,756M)

西日本の最高峰である石鎚山(1,981m)の東方13キロにある。
1,700メートル級の山が10峰以上並ぶ石鎚アルプスの稜線上の一峰で、この山が「伊予富士」の名誉を与えられているのはひとえに、その秀麗さである。

 国道11号線の西条駅付近からの容姿は富士そのものである。

300Kmドライブ

 大阪から阪神高速3号線を西進、垂水JCTから明石大橋~淡路~鳴門大橋を経て徳島自動車道から松山自動車道を延々と走る。

  伊予西条ICを出て高知県へ通じる国道194号線を南下。県境の寒風山トンネルを抜けた高知県側に駐車場と登山口がある。

(注意:今年新寒風山トンネル「日本で7番目の長い長いトンネル(5.4km)」が開通したので、その出口からは、くねくねと20分は旧道を旧トンネルまで上がる事。)

登山口

 「ここの駐車場は観光客の為のもので登山者は車を道に駐車してください」と看板が立っている。

旧道の狭い道路に駐車したらじゃまなのと違うだろうか、なんとも不思議な注意書きである。
登山者は観光客でなく邪魔物か?

急登で始まる

 (13:00)出発。
 道標には寒風山登山口としか表示が無い。
同じ頃出発した若いカップルも寒風山に登りますとの返事。
近くて人気は寒風山のようだ

 登山道は駐車場の奥からすぐ急なジグザグの山道で始まる。木の根や小岩が露出している道であるが自然な階段状そのままで、丸太などで整備された道よりずっとずっと楽しく歩ける。
20分くらいがんばって登ると、背の低い潅木帯となり50センチ丈くらいの笹原に出る。
展望も開け下の駐車場も望まれる。

  (13:30)この緩やかな道を10分くらいで「伊予富士」と「寒風山」を分ける桑瀬峠に着いた。

雲湧き出ずる桑瀬峠

 ここから「伊予富士」と荒々しい岩峰の「寒風山」が見える筈であるが湧き出した白い雲で隠されてしまった。下ってくる人は皆さん「何も見えなかった」と一言。

5つのピークを越える

 峠から道を左に取り、右手に大崩れをした崖を見ながら笹原を進む。
鈴鹿の根曲がり竹のように丈が2Mもあればうっとうしい笹のトンネル歩きになるのだが、ここの笹はせいぜい膝が隠れるくらいなので快適。

 晴れているが次から次と湧き出す雲に隠されピークは姿を現さない。
快適である筈の笹原の稜線歩きもこれでは喜びも半減してしまう。
最後の頂上への登りは露出した岩を手で掴みながらの傾斜のきつい登りだ。

  (14:35)真夏のバテ気味の体調だったが頂上に着いた。

頂上からの眺望

 北は瀬戸内を越えて遠く「大山」、南は土佐湾、西に「石鎚山」そして東に「寒風山」「笹ケ森」や「冠山」を望む大パノラマとガイドに書いてあるが、今日は全て雲海の中。

  30分ほど待ったが雲は晴れなかったので、残念であるが「伊予富士」と書かれた道標の横で写真を一枚撮って雄大な展望を想像しながら下山開始。

 車で来たので往路をそのまま引き返す。
昨年痛めた古傷の右膝がまたまた痛みだし、一歩一歩慎重に足を踏み出す。
その為、1時間30分で登ったが下るのに1時間40分もかかってしまった。

UFOラインよりり見る伊予富士


 

石鎚山に足を延ばす

 遠方までせっかく来たのだから「石鎚山」に登らぬ手はない。
伊予富士下山後登山口の石鎚ロープウェイ下まで車を走らせる。
温泉旅館に宿を取り、湯でくつろぐ。

 翌日始発のロープウェイで1,400mの成就社まで行き、ここから登山開始。
今日は朝から右膝が痛いがとにかく行ける所まで行こうと痛みをこらえて歩く状態だった。

日本七霊山の一つ

 大山、御嶽山、白山などと共に山岳信仰の山なので、当然登山道も修行の場を兼ねている。
クサリ場も四ヶ所あり長い所は50m以上もある。
足をヨタヨタしながらも全てのくさり場を通過した。
普通5時間もあれば往復できるのに6時間半もかかったが、
1、981mの頂上を踏む事ができ大満足であった。

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