鬼籠野富士(秋葉山)
おろのふじ(あきばやま)
標高 414.6 m
四等三角点 中内
早苗の頃の田園風景と
鬼籠野富士
赤線が車道 青線が歩いた道
基準点コード TR45034737101
点名 中内
種別等級 四等三角点
地形図 雲早山 阿波三溪(北西)
標高 414.64 m
緯度 33°58′55″.3850
経度 134°23′28″.9447
山頂への道
道の駅 温泉の里神山の観光案内の方に鬼籠野富士のことをお聞きする。しかし鬼籠野富士については知らないとのことであった。山に登るのだったら中内の方から行かれたらどうでしょうかと、道案内をしていただく。
中内の一番奥から三軒目の若ご夫婦が庭先で車を洗車中であったので「鬼籠野富士」に登りに大阪から来たのですが道はあるのでしょうかと尋ねると、テレビアンテナを設置のため山頂まで自動車が一台通れるくらいの幅の道がつけられたとのこと。「その林道は崩れていたけど、どうかなあ」とご主人。
山名標識と三角点
奥様が「秋葉山」でしょう、鬼籠野富士なんて初めて聞きますと驚かれた。
崖くずれの道は補修されていたが、100mくらい進んだところからは舗装されていないので地道にカヤがいっぱい伸びていたので車から降りて歩くことにする。
約10分で頂上に着く。
四等三角点 中内
山頂に国土地理院の地形図<2万5千分1地形図名:阿波三溪(北西)>にも載っていない「秋葉山」と書かれた小さな標識が立てられていた。またお社が祀られており古来より信仰の対象とされたお山だったに違いないと思う。
山頂のテレビアンテナの電波受信方向だけ木が切り開かれていたが他の方角は背の高い樹木で展望はほとんど得られない。
お社
山頂に設置のテレビアンテナ
前出のお宅の前で車を止めると、「いかがでしたか?」と感想を聞かれる。
お社の手水鉢が倒れていたので直そうとしたが重くてダメだったと伝える。
このT・・・Kと表札の見える奥様は「山登りがお好きですのね、私も山登りが好きでこの夏ツアーで信州の北岳へ登ります」と。
「ご主人もご一緒ですか」と初対面なのに話を続けると「山は仕事だけで結構」とのことだった
距離にして約3km離れてふるさとの富士が2山あります。
全国に50山以上、秋葉山の山名を持つ山が有ります。鬼籠野富士山頂のお社は秋葉講信者のものなのだろうか?
(ウィキペディアより参照)
江戸時代の庶民にとって遠州秋葉参りの旅費は経済的負担が大きかったので、秋葉講という宗教的な互助組織(講)を結成して講金を積み立て、交代で選出された代参者が代表として遠州秋葉山に参詣し、火防せ・安全を祈願して帰郷した。
また、遠州秋葉参りできない人々を考慮して、地元に秋葉権現を勧請した。秋葉講の講社の数は、盛時には全国で3万余を数えるほどあった