朝倉富士(外鎌山)
<12月20日> 曇り 15℃ 無風
桜井市にある富士
富士と名の付く山々を訪ねるため、本を調べたり各地の役場商工産業観光課に尋ねたりしてきました。
この朝倉富士についても桜井市の観光協会に照会しましたが、ハイキングや観光の山としては売り出していないのか程よいご返事はいただけなかった。
頂いたのはこんなご返事であった
「北側から道はあったようだが、朝倉台団地が出来てもう山へ登る道は消えてありませんよ」
桜井は「山辺の道」が有名で山としては「三輪山」「竜王山」などはよく登られている。
私もそちらの方面は何度か行っており、車でも何度も通った事がありどの山が「外鎌山」かの見当はついていた。
協会の方は道を知らなかったが、以前は道があったような口振りなのでそれを信じて落葉後で下草も枯れた12月中旬に登りに行った。
大和朝倉駅
近鉄大阪線の鶴橋駅07:42発の急行に乗ると桜井駅には08:19に着く。次発の普通電車を10分待ち一駅先の大和朝倉駅に08:30に着いた。(670円)
朝倉富士(標高290m)

近鉄大和朝倉駅のすぐ南に位置する山で標高290mの高さである。北西の方角から眺めると富士型をした山容をしている。周りには大和朝廷時代からの陵墓などが多数ある。
談山神社のある多武峰の北にあり歴史的に重要な位置にあったと思われる。
さて、どこから登る?
(08:30) 駅を出ると朝倉台への坂道があるので坂を登ると大きな公園になっている。
ここで一枚写真を撮る。(写真参照)

団地の家々の向こうにこじんまりした富士が見え、北西側に小山を従えた谷筋があるのでそこから登ろうと進む。
団地を突き抜けると山裾に階段があったので登ってみると沢に沿って小道が奥に向って付いていたので歩き出す。

5分も歩くと道脇に小さな石像の不動明王像があり、きれいな小花が供えられていた。私もお供えをして手を合わせた。
道はここまでで行き止まり。汗が出てきたので上着を脱ぎシャツ一枚になる。
道がなくとも登山を止めるわけには行かないので、とにかく沢に沿って登りその沢を詰め、そこからは木を掻き分け進む。15分ほど登ると石積み跡(昔、建物でもあったのだろうか)が見られ、この辺から植林はなくなり自然の雑木の林となっている。
冬枯れの殺風景な中に紫式部の紫色の実がそこここにあり、目を楽しませてくれる。
250mくらいの高さまで上ると左後ろに三輪山が見え出してくる。
左の尾根に道が有りそうだと思ったがそのまま直進して、だんだんと急になってくる坂を山頂まで行く。
(09:35) 山頂に着いく、また一つ富士山に登れたと喜ぶ。
360度の展望
冬の朝、風の弱い日には桜井の盆地には霧が立ちこめる。この日も山頂からの桜井の眺めは素晴らしい乳白色の霧の海の中にあった。
落ち葉で枝ばかりになった低木が南の山を隠すが展望は良い。
北に「三輪山」「竜王山」西に生駒連山が連なり「二上山」から「金剛山」が霧にかすんで見え、飛鳥の里や大和三山は霧海の中に浮かぶ。南に「多武峰」「音羽山」東に大和高原の山々が遠望できる。
山頂には桜の木が10本ほど植えられ、竜王の石碑と南朝忠臣の西阿公の墓が置かれていた。
山頂の三角点は三等三角点

下りは楽々
登り口が判らずむちゃくちゃに登ったが、山道は北東の尾根に付いていた。 登るときに尾根に道がありそうだと思った通りやはり尾根に道はついている。 下りはこの尾根につけられたジグザグの道を利用することにした。道は急な坂道ですが結構歩かれていると見えて自然のままの道で、歩き易かった。
この道はどこに出るのだろうと思いながら歩く。落ち葉をかさこそと踏みながら歩くと、その道の終わりは桜井市の外鎌山配水池のタンク横に張り巡らされた金網フェンスの奥だった。
また山頂から西に位置する忍阪街道(国道166号線)方面への踏み跡もありそうであったがこの道は又の機会にしたい。
谷を詰めてそれから尾根にでるのか、最初から尾根に取りつくのかは難しい判断だと思う。
As time goes by (時の過ぎ行くままに)
関西のふるさとの富士を訪ねて20年の歳月が経った。時の過ぎるのは早く関西の富士もまだまだ沢山あり全て尋ねる事が出来るのだろうか?
観光
すぐとなりの橿原市に橿原市今井町伝統的建造物群保存地区 【寺内町・在郷町】がある。


