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辻富士(飛曾山)

標高 663 m


2002年02月16日
  快晴・無風・12℃

辻の里の辻富士

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国道372号線脇より(2015年4月16日撮影)

 標高663mの飛曾山は辻富士と呼ばれる。
池田から173号線で36km、亀岡から通称デカンショ街道(国道372号線)を26kmに位置し、先年4町合併で新しく生まれた篠山市、辻の里にある。

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 辻川を挟んで西に弥十郎ケ岳が対峙する。
弥十郎ケ岳は関西百名山に選ばれ登山道が三方からあるが、一方飛曾山は山容の美しさから見る山であり、登山者は積極的には寄り付かない。
道がどの程度あるのか判らぬまま地形図を頼りに登ることになるのだが、今日は登山歴40年のN氏とK氏が同行なので心強い。

 いつものようにマイカーで舞鶴道経由、デカンショ街道を飛曾山峠へ向う。
N、K両氏はマラソンにも打ち込まれ篠山マラソンでこの峠(標高260m)の通過は苦しいと言われる峠の少し手前の辻に9時到着。

辻集落の一番奥の民家の付近より

逆光の富士は黒く

 いつの頃より富士の愛称が付けられたか判らないが、冬の朝丹波特有の霧が少し漂い、逆光の太陽に照らされた富士は黒くその美しい容姿を見せている。山頂部は双耳峰のように見えている。
 辻の里に流れる辻川をさかのぼり一番奥の民家から先は未舗装の林道。
1kmくらい進むと駐車出来る場所があるので山仕事の邪魔にならぬよう車を置かせていただく。
さあ出かけよう(09:15)

 地形図によると飛曾山山頂から北の飛曾山峠へ主稜線が流れ、西へ三本枝尾根がある。植林された杉の間からチラチラ見える稜線を眺め、このあたりから取りつこうと行きつ戻りつ踏み跡を探す。
駐車場から50mくらいの所に細い道が斜めについているのが見える。古い作業道のようだ。この水の無い沢に添った道を行く。
わりに広い山仕事道はゆるやかに登っている。5分くらいで二股に別れる。

 山頂で落ち合おうと決め、ここでK氏は右へ行ってみると進んで行き、N氏と私は左尾根(山頂からの主尾根)を目指す。明瞭であった作業小道も登るに連れだんだん沢に消えるが尾根に向って植林の中の低木はなぎ倒され藪こぎは不用だ。

 途中二個所の炭焼き釜跡(?)を経て枝尾根に(09:30)出る。枝尾根には踏み跡がはっきりついており、15分くらいで主尾根に飛び出す。
落葉した明るい雑木の尾根を直登し右手に2個大岩を見る(10:15)。岩の上にはい上がると良い展望が開ける。この岩を過ぎると5分で辻富士の山頂である。(10:25)

狭い山頂

 平らな大岩が二つと松などの木立の中にある。
右の尾根を直登したK氏がいない、どうしたのだろうと思っていたとき南の鞍部から「オーイ」と声がする。彼は山頂に10:00に着き、我々が遅いとみて、この連山での最高峰(シドロ723m)まで往復して来たとのこと。
 スパッツを持ってきたが飛曾山までは残雪はなかった。ところがシドロまでは10センチくらいの雪が残っていて足元はべチャベチャだったそうだ。

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西の弥十郎ヶ嶽より展望(2018年1月)
(左が辻富士、右ーシドロ)

 山頂は観測点のみで三角点はない。


 平らな岩に腰を下ろし先ずはビールで乾杯。真冬とは思えない暖かさ(12℃)、澄み切った青空に風もなく穏やかで、弥十郎ケ岳から連なる連山やその奥に猪名川町の大野山とその山頂に立つアンテナ群まで展望はすばらしい。

下山は

 (11:55)下山はK氏の登ったルートをとる。下りは早い30分くらいで登山口へ着く。

毘沙門堂(岩窟)へ

 飛曾山から西へまっすぐ下る一本の谷筋があり、その谷が林道へ出たところ(辻川合流点)に木の鳥居が立っている。多分上部の毘沙門堂のものだろう。
チョロチョロ水の流れる沢に添う道を登る。自然石でつくられた苔むした石段にところどころ昔の面影が残る。 10分ちかく登り両脇に植わる杉が太くなり道の傾斜も強くなる頃、前方に岩窟が見える。
高さ6m幅は15mもあるだろうか。掘りぬかれた岩穴に小さな御社が祭られていた。
社の屋根からのしずくは太い2‐30cmのツララとなり光る。

毘沙門天(多聞天)とは

 もともとはインド古代神話の神で財宝の神であるが、仏に帰依して北方を守護する四天王中最強の神といわれる。

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2017年02月15日(水)
 曇りのち晴れ 8℃ 風なし

富士も麓の畑も雪化粧

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今日は東山城址を訪ね、辻富士への主稜線を歩きます

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登りも、特に下りの北西尾根は激急斜面の尾根です
直線距離600mで標高330m下降

辻見どころマップ
(神姫バス、辻バス停にこの看板があります)

 東山城址へは三方から登城道があります。 私たちは大きな駐車場のある防空壕跡から登りました。

 駐車場からまっすぐに山に入りますが頑丈な獣除け柵を開閉して入ります。 これなら鹿もイノシシも畑を荒らしに進入できません

 お城の主郭への堀切、郭、土塁あとが残っています。本郭への登りは特に傾斜が強い


 大岩までの高度差約100mの厳しい斜面を滑り落ちないように樹林帯を這いずる態勢にして、一歩一歩慎重に登りました。何度も滑りましたがストックと立木をつかみセーフ。
 雑木が無ければ転落して登れなかった。


主郭より辻富士への稜線は倒木が横たわり右へ左へとかわして歩く、 478.9mのピークに4等三角点が雪に埋まっています。

 


多紀連山




  下りは前回K氏が登ったと思われる支尾根を下降しました。
この尾根にはいくつも巨岩が立ちはだかっておりトラバースしながら、雑木にすがりながら歩く。 滑って転んで、つかんだ木に助けられた。
残雪が10~20cm

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