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大野富士(荒島岳

標高 1,523m


1999年10月10日(日)
 晴れ 気温13℃

 大野市郊外からの荒島岳、蕎麦の白い花と「大野富士」

北陸道福井IC(08:40)~勝原スキー場(登山口)(09:20/0940)

 福井から東へ九頭竜川に沿ってJR越美北線と国道158号線が走っている。車で約40分も行くと勝原駅に着く。駅よりすぐ近く(歩けば約20分)のスキー場駐車場(無料)に車を止め、電話ボックス風の立派な登山届けポストが立っていたので予定を記入する。
荒島岳は、深田久弥が「日本百名山」に選んだ山で、しかも秋の絶好の登山日和で広い駐車場も車で満車である。

 大野富士と呼ばれるのは、大野市にあるので地名から愛称がつけられたもの。  荒島岳は独立峰で標高1,523mあり、この「奥越」(越前の奥に位置する)の山々の中でも古来よりひときわ有名な孤高の峰であるそうです。
山を神のいます聖地と考えた昔、その山頂に荒島大権現を祭り崇めてきたものだろう。

小荒島岳より展望す YMCC KK氏より投稿いただきました

勝原コースはゲレンゲが登山口

 ザックに食料や防寒具まで詰め込み出発する。標高390m地点のスキーリフトの下をジグザグに付けられた道を登る。のっけから急角度の坂は苦しい。  前にも後ろにも登山者が続く、しかも子供から高年者まで揃っている。今日は2~3百人は登られているみたいで、さすが人気の深田百名山ブームである。
30分でリフト終点に着く。水筒を取り出し水分を一飲み補給する。ここから尾根に出て頂上まで尾根とうしに歩く事になるが赤土丸出しのズルズルの道が続く。今年の秋は雨が多かったせいもあり特に悪路だ。こんなヌルヌル道は、下手をすると靴もズボンもドロドロになるし、滑って転べば手も尻も泥まみれでお手上げ。

ブナ林の紅葉はまだ

 1,070m地点の平らなコルに11:20着。道はきたないがまわりはブナやナラの大木が林立する林はすばらしい。木々の紅葉には少し早くて残念であった。1,200mのシャクナゲ平までもまた山の北斜面をブナの根っこの階段、急な所は雑木につかまり、笹につかまりジメジメ道を登る。
歩きにくいことはこの上なく、こんな滑る山を登るのは始めてと違うだろうか。もう二度と来たくないと自分に言い聞かせている。

シャクナゲ平にシャクナゲなし

 中出コースとの分岐点はシャクナゲ平(1,200m地点)と呼ばれ小広場があり大勢の人が食事や大休止している(11:40分着)。ここでやっと二つの小ピークを越えた向こうに山頂が姿を現わす。ここから1時間とルート図にあり後もう少しと一安心し20分食事休憩を取る。  一つ目のピークへの登りは「もちがかべ」と名がついている。 私には何の事やら意味が判らない。

 ロープがかけられた壁のような急坂で、このような坂なら普通岩が露出しているはずなのにここは岩が少なくズルズルの土道で、おばさんおじさん達が「登るのより下降が大変だった」とお尻を汚して団体でズルズル落ちるように降りてくる。
そうでしょう大変ですねと道を開けて待つ。登り優先など言っておられない状況だ。

無線中継所のある山頂

 12:50に山頂に立つ。いつものように一等三角点に「ハイタッチ」をする。それから荒島大権現に手を合わせ、いつものように歩けることに感謝する。中継所の白いビルがあるのは登山者には無用だが情報伝達の手段として仕方がないところだ。

ぐるりと山また山

 50キロ北にある加賀の名山「白山」が雲の上にテッペンを覗かせているし、南に能郷白山のピラミダルな山容が抜きんでている。
「白山」に登った時の山頂からは北アルプスの剱岳、槍、穂高や御岳が見えたが、今日は雲が多すぎてそこまでは見えなかった。
20分ほど眺望を堪能し、下山する。

荒れているから荒島岳

 「大野富士」も登ってみれば、めちゃ荒れた山道の連続で下山時、私の前を行ったり後ろを歩いたりの少学4年生が曰く「道が荒れているから荒島岳」ってゆうんですか。???

 「九頭竜温泉・平成の湯」に入り大阪へ向かい車を走らせる。

もちが壁から見た小荒島岳 YMCC KK氏より投稿いただきました

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